美し森の謎〜地名の由来と現状〜

2003.10.8取材

「美し森」は「清里」が観光地化される 遥か数万年前から賑やかな場所だった


■なにはともあれ下の写真をご覧下さい。すべて2003・10・8に撮影したものであります。
八ケ岳を代表する展望ポイント「美し森」は、清里駅から真っ直ぐに上って行く道と八ケ岳高原ラインとが交差する上に位置します。大絶景を求めて四季折々善男善女が押し寄せる周辺随一の観光地です。交差点すぐ上の駐車場に車を止め、枕木を使った木道をあえぎつつ上っていくと、10分ほどで絶景の展望地に到着する。確かにその展望は見事の一言に尽きる。まだ訪問していらっしゃらなければ、是非次の機会にはお立ち寄り下さい。訪れて決して損はありません。

さて、左はその駐車場にある土産屋の看板。大きく目立つ文字で「美しの森」とある。まあ、別になんの疑問もないでしょう・・。

ところが、その駐車場の端にこんな看板が立っているではありませんか。「美し森」となっております??おや、どちらが正しいのか?「美しの森」か「美し森」か・・。

それともこれは単に「の」の字を書き落としただけなのか??

この辺からなんだか不安になってきます。

他には何かないものかと、首を回して辺りを見回せば、おや、展望台の上がり口にこんな石の標識があるではありませんか

「美ケ森」であります(~_~;) ややや、「ケ」ときたか、問題をさらに複雑化させているなぁ・・。

ようしこうなったらと、さらに目を皿のようにして再びあたりを見回すと、道路を挟んだ向こう側にバス停があった。

そうかココは高根町のレトロバスが周遊しているんだった。はたしてバス停にはなんと書いてあるかと近寄れば・・

見るべきものが2つあった。一つは時刻表、もう一つはル−トマップ。まずは時刻表を見てみれば、「美しの森」10:58分と書かれておりました

やっぱりそうだよなぁ「美しの森」だよな、と安心していると

こはいかに!

ル−トマップの方には「美し森」と書いてあるじゃあござんせんか。どうなってるの?だってこれ同じ組織が作ったものでしょ?

そっか、ウハハ、実はどちらでもいいんだな、こりゃ。

そりゃま確かにどっちでも、な〜んの問題もない。誰も困らない。誰も死なない(~_~;) 誰も損しない。

が、釈然としない・・・。しかも「美ケ森」とはなんなのだ??

で、これを見よ。あまり大きすぎて目に入らなかったが、こんなものがデ〜ンと立っていた。

周囲の看板等の中で最も新しいと見られるこの建造物にはちゃんと「美し森」と表示されている。つまり、喧々諤々の議論の末、この表記に至ったと見るのが正しかろう。

看板の大きさと「美し森」の文字の大きさに、「断じて美し森だかんねっ」という固い意志を読み取ることが出来ます。

というわけで一応の結論が出ましたが、さらに色々と資料をあたって見ると「美し森」の歴史が分かってまいりました。

■各種資料に見る「美し森」  
1)必読!(~_~;)「甲斐国志」に見る「宇都久志森」説 (ウツクシ森の謎)
2)民話に見る「斎の杜」説  (いつきの森の謎)