2006年 ホタル観察日記

■8月20日(日)
昨日、一昨日とよく出ていた。10匹くらいはいただろうか。やっぱり今年は時期がずれているのだろうか。ほんとに今年の出方は予想がつかない。いつまで見ることが出来るのだろうか。
期待して今晩も出かけたが4,5匹くらいしかいなかった。やっぱり期待していくとダメなのですね、不思議だなぁ・・。川で1匹特に強く光っていたのを、なんだか可愛そうな気持ちで見つめた。光っても光っても仲間は誰も反応してくれないからだ。
やっぱりホタルの時期はもうそろそろ終わりだな・・・。
 
■8月18日(金) 曇り
8/14に見に行って2匹しかいなかったのでもう今年は終わりかと思っていた。もう出かけない気でいたが今晩のお客様方がとても行きたがっておられたので、じゃ、ためしに出かけますか、とダメモトで出かけた。あらふしぎ、まだまだいるじゃありませんか♪
家の前の川に降りてすぐに3匹ほど発見。草むらにしがみついて淡い光を放っているだけなので、最初の内は見えないお客様もいらっしゃた。目がなれてくるにつれ全員が確認でき、もりあがってしまった。
んじゃ、いつもの森を通って田んぼへ、と向かう道すがら、川の中に異様に点滅している1匹を発見!! これは全員が一度に確認できた。歓声があがった。周囲にも数匹いるようだ。よかったよかった。しかも点滅のはやさと光の強さからみてこれはゲンジではないか!? しかしなぁこの時期まだゲンジがいるのだろうか? まあどっちでもいいや、このサイ。この時期に見られるということがラッキー。
田んぼについてすぐに2匹発見。いいね。でま、まだ今晩は飛んでいるホタルを見ていない。みなもう疲れているのかな。そろそろシーズン終了だから、今晩あたりいるホタルはきっともう数日中に死ぬホタルだろう。「数日中に」と言っても、ホタルの寿命は6日くらいだから、大概のホタルの寿命は「あと数日」と言っておけば間違いはないですけどネ。
じゃ、かえりましょうか、と歩き始めた瞬間、お客様が、ア、とんだ!電信柱の後ろ!と叫んだ。先頭を歩き始めた私には見えなかったが、お客様方には見えたようで、よかったよかった。
思いがけないプレゼントに私もお客様も満足。ホタルよ今夜もありがとう。
 
■8月13日
「もうホタルは出ません」と宣言して、夕涼みがてらでかけた。いつもの田んぼに2匹飛ばないホタルがいた。10分ほど粘って飛ぶのを待ったが、残念。
あきらめて川を渡って周遊しての帰り道、なんといたいた、10匹くらい草むらのあちこちで点滅していた。しかもそのうち数匹はちゃんと飛んでくれた。皆大喜び。
まったく分からないものだなあ、ホタルの出現パターンは。
 
■8月11日(金)
・あれあれあれ????今晩はゲンジヘイケとも1匹もいなかった!!!いや、かすかに田んぼにヘイケはいたのだが、飛び上がってくれないし、お子さんの目には入らなかったようだ。
・上空では稲妻がピカピカ光って、経験上、こういう日はよくホタルも反応するハズだったが・・。
・う〜ん、まさかこれで今年のホタルが終わったわけではないだろうなぁ・・・
・観察会が終わった後、当館前の橋の下を粘って観察し続けてくれた人がいて、「2匹見つけました」と報告してくれた。
・あ〜〜よかった。よかった。たとえ2匹でも川にいてくれて。
・これで一応今晩も川にも田にもホタルはいたことになる。明日はどうなることやら。
■8月6日(日)
・数少ないホタルを求めて彷徨。40分くらい真っ暗な田舎の夜の散歩を楽しんでいただいて、合計5匹。ほんとにレッドデータブック行きだ。でもちゃんと飛んでくれて有難い。生まれて初めて見ましたという大人の方が感激してくださった。
・ヘイケホタルをしばらく楽しんだ後、ゲンジを見るためにちょっと場所を移動。見晴らしの良い所にきたらちょうど花火があがった。今晩は近くの施設の夏祭りだったのだ。しばらく花火を間近で見上げて楽しませてもらった。ゲンジは1匹しか見ることができなかったが、花火に満足。
■8月1日(火)
・今日も7/29と同じ。数は少ないがよく飛んでくれて、皆大感激。ほとんどヘイケだ。
まてよ、今年は当地区でゲンジをあまり見ていないぞ・・・。例年ならそろそろゲンジの季節は終わる。もしかしたら、今年はあの豪雨長雨の時期がゲンジの季節だったのかもしれない。見ないうちに終わったのか、今年はゲンジの出が悪かったのか、或いはこれから出るのか???
う〜ん、相変わらずよく分からない今年のホタルの出現状況だ。
■7月29日(土)
・相変わらず涼しい夜。しかしなんとなく梅雨が終わった様子。気象庁も曖昧な言い方をしている「梅雨が終わった模様?」だとさ。ま、それはいいとして、今夜も見物にでかける。
・期待していなかったからか、今晩は異常に盛り上がってしまった。ホタル君がよく飛んでくれたのでした♪ 毎回同じコトを書いてすみませんが、やっぱり飛んでいるホタル君を見るのは気分が高揚しますね。数こそ少ないものの、今晩は何故かよく飛んでくれた。しかもいろいろな飛び方だ。飛翔、浮遊、旋回、遊泳、弾丸、急上昇、およそ空中で演出できるすべての飛び方を目の前で演じてくれるホタル君たちに感激の声があがりっぱなし。
・せいぜい10匹ほどの数だからこそ、1匹1匹の飛び方がよく確認できるのだ。愛着も湧く。これが数百匹以上出現するようなホタルの名所だったら、きっとホタルというものを集団で捉えて、固体識別などしようという意欲も湧かないと思う。
・ここでは、1匹1匹の行く末を案じることができるくらい密度が希薄。それだけに彼らの生態もよく分かる。ホタルというと華々しく飛び交っている姿を普通は想像するだろうが、彼らは普段は草むらの中や葉っぱの裏にとまってジっとしている。それが彼らの常態のようだ。で、条件が整うと飛翔しはじめ、異性を呼び合う。命はかなく体力もさほどないホタルは決められた時間に飛翔し点滅することによって、効率的に交尾を行う。
・「条件」というのは夏の日暮れ、夜20:00頃から21:00頃まで。照明や月明りの少ない場所。水辺を覆う背の高い木々が、空間に湿った暗がりを作っている場所で、蒸し暑い夜。
・今晩も飛んでくれ、と祈るようにして観察にでかける私達は、時にいっこうに飛立とうとしないホタルを田んぼに見付けていらいらすることがある。しかしそれは仕方がない。彼らにとってなんらかの「条件」が足りないのだ。
■7月23日(日)
・いつまでも梅雨が終わらない。ホタル君たちはこの豪雨で流されてしまうのではないかと思うほど雨量も多い。気温も上がらず、私は昨日晩酌に燗酒を飲んだ♪?
・しかあ〜し!ちゃんといてくれるのですね〜ホタル君、この寒空に!!。どうしても「ありがとう」と言わずにはいられない。
・今晩は雨にも関わらず一箇所で10数匹を確認できた。子ども達の歓声もいつもより大きかった。いつもは、川で数匹、田んぼで数匹、あわせて10数匹という状況だから、今日のように僅か2〜3メートルの間の河原に10数匹というのは嬉しい。これなら条件の良い夜なら50匹くらいの乱舞はありえるだろう。
・絶滅が心配された今年のホタルだが、ひとまず安心だ。
・今年と例年とでは二つ大きな条件の違いがある。
 一つはこの気象。異常気象は毎年のことだとはいえ、ホタルにとって長引く豪雨もさることながら、6月に続いて7月も「低温」というのはかなりのダメージだ。
 二つ目は「草」。 毎年地区の方々が総出で河原の草刈をやっていたが、今年はやらなかった。市町村合併にともなって予算が削られたのだと思う。予算がおりないからといって草刈をやらないのもどうかと思うが、ホタルにとっては有難い。毎年丁度ホタルが上陸する頃草刈をやられてしまうのでホタルにとってはかなりの迷惑だった。それが今年はないので、私はヒソカニ期待していたのだ。が、残念ながらこの天候で状況はかなり複雑である。
 草は刈られなかったが、気温が異常に低すぎる・・・。立派な家は建てられたが電気ガス水道が通っていない家のようで、住んで良いのか悪いのか分からない、といった状況だろうか。
・昨日ブルーベリー農家に話を聞いたら、例年ならそろそろ時期の終わる8月に入って、やっと実が成りだす種類も多いということだった。日照不足や、異常低温、毎日の雨天といった天候がさまざまな生き物に影響を与えている。今年のホタルも今後どうなるか分からないが、私は天候さえ回復すれば、ホタルはドッと出てくるような気がする(あくまで単なるカンですが・・・)。
・テレビで8月に入らないと梅雨があがらない、と言っているのが気に食わないが・・・。
■7月16日(日)
・いや〜〜いましたいました!! 今日は最高のパフォーマンスだった。ありがとね源氏君。
・といってもホタルの「数」ではありません。数はせいぜい10匹程度。しかしですね、その「現れ方」がよかった。
・まず家の前から橋の下を潜ろうと川におりた。そしたらもういた! 源氏だ。ふうわりすいすいといった感じで飛翔している。時に空高く舞い上がり、なかなかの見もの。ひとしきり歓声をあげつつ源氏鑑賞会となる。数はせいぜい3〜4匹なのだが、飛んでくれるとかなり華やか。
・次にいつもの田んぼへ向かう。ここは真っ暗な木のトンネルを歩くので、わざとおどろおどろしい声をだして、子どもを先頭にあるかせる。「ウフフ、手を放すと別の世界につれていかれちゃうかもしれないよ〜」子ども達は親にしがみつきながら歩く。田舎の夜の体験である。懐中電灯は持っていてもつけないようにお願いする。ほんとに真っ暗だ。
・すると前方から何か光るものがふわ〜っとこちらに向かってきた。目の高さ辺りを水平飛行して暗闇の奥からコッチへ向かってくる。「ホタルだッ」と皆一斉に声をあげた。「今日がお盆じゃなくてよかったですね〜」と脅かす。本当にもしお盆の夜にあんな光の玉が一人で歩いている夜道に前から飛んできたら、誰でも驚いてしまう。「ホタルを見に行きます」とあらかじめ言ってあるのでホタルと認識するが、黙っていたらあれは間違いなく人魂だ。
・その光はしばらく我々の前でふわふわし、ツイーという感じでUターンして、又水平飛行で奥へ帰っていく。まるで「ついてきなさい」といわんばかりである。皆で「ホタルが迎えにきたんだね」といいあって、森を抜ける。
・そこには開発で残されたたった1枚の田がある。まるで隠里のように平家がひっそりと生息しているのだ。いたいた。畦と水路のあいだに数匹光っていた。しばらく見ていると、彼らも飛んでくれた。ここでもしばらく時間をとって「ホタル時間」を過ごす。
・親達も数十年ぶりだと言っている。子ども達はほとんど始めてだ。記念にホタルを手のひらにのせてみせてあげた。オスとメスの見分け方を教えると子ども達はすぐに覚える。去りがたくもっとホタルを探そうとしていたが、雨がポツリと落ちてきたので帰ることにした。
・子ども達にこんな田舎の夜を過ごした記憶が残ってくれればありがたい。
■7月15日(土)
だいぶサボってしまった。言い訳しますと(^^;;)今年は悪天候が続き、出かけられない日が多かったのです。
・きょうも夕方かなりの夕立に見舞われ、夜はなんとか雨はあがったものの、時折ポツンときていやな天候。そんななかせっかくの土曜日だし、お客様も楽しみに来てくださっているので、でかけることにしました。
・う〜ん、いるにはいたが、ゲンジ1匹、ヘイケ3匹。これをどう解釈していいのだろうか。今年はブルーベリーも稲もオオムラサキも果物も野菜もすべて遅いというが、ホタルも遅いと考えていいのだろうか。それとも、ついに小荒間のホタルは絶滅の時がやってきたのだろうか。毎年の心配がついに今年現実に?? 今年前の川の草刈をやらなかったので、条件はいいはずだと思っていたのだが・・・。まあもう少し様子をみよう。
■6月30日(金)
・ホタル公園で15匹を確認して小荒間へ戻る。そろそろホタル前線も上がってきているなと思い、小荒間水田に車をとめて5分ほど散歩。20:45くらいだった。2匹発見!!よしよし、今年も帰ってきたか、よかったよかった。
・この水田はもう何年も前から減反につぐ減反でやられ、ホタルの宝庫だった10年前の面影はまるで無い。明日絶滅してもおかしくない状態が続いている。
・だから毎年、シーズン当初は1匹でも発見すると大変うれしい。これで今年も再会できた。シーズンはこれからなので、これで最盛期は何匹確認できるか楽しみだ。
下のカフェでは本日15匹確認できた模様!?いいぞいいぞ。あのカフェのテラスからみえるのかなあ??近いうちにコーヒーでも飲みに行こう。
■6月24日(土)
・オオムラサキセンターでホタルコンサートという催しが行われ、お客様と出かけてきました。
 6:30から歌。ピアノの弾き語りの背景に地元の天文写真家のスライドを映し出すと言う演出。いや〜写真が素晴らしかったです。星や天の川の写真を中心に、花や昆虫他郷土の自然を表現したもので、1枚1枚にメッセージがあり、どの1枚も無駄なものがなかった。
 「今日のテーマは光です。ホタルと星、そして皆様の心の中でキラリと光るものをイメージして、作って見ました」なんていう粋なしゃべりで映像を紡ぎだした。最高だった、もう一度見たい。
 歌は地元のKさんという方で、まあ、地元だから許しましょうという塩梅。映像が素晴らしかったのでなんとか60分以上の時間を座ったまま過ごせた。
 コンサート終了後館長のホタルの話。相変わらず情熱と愛情のこもったしゃべり口で、聞く人をほのぼのとさせる。こういう方が館長を務めるならどこの官営施設も人気となるのだが、他の官営施設ではありえない。ここは「情熱」と「誠実さ」で「工夫」して「実行」してしまう館長のいる稀有な施設だ。「跡部」さんといいます。皆様もオオムラサキセンターを訪問される機会があれば「跡部」館長をお訪ね下さい。
 さて、すっかり暗くなった20:15分。ご一行様を引き連れて館長がホタル見学へ。今日はコンサートもあったので5、60人はいただろうか、ゾロゾロと歩くが、こういう時はもう大変。懐中電灯をホタルにあてているのもいるし、駆け回っている子供達もいるし。大勢なので館長もやむなく声を張り上げている。とても幽玄で繊細な蛍の光を味わうどころではない。
 しかしホタルは沢山出ていて、皆喜んだ。館長の話によると今年は1週間くらい遅い、ということだから、来週くらいがゲンジの最盛期か。その頃にはヘイケも出るから、7月上旬はゲンジの衰退期とヘイケの出現期が重なり、ホタルウオッチャーとしては両方のホタルに出会えて最高の時期といえるだろう。
 その頃には当館前にもホタル前線が上がってくる。という訳で、当地のホタルの季節はこれからです。お楽しみに。
 今日の館長のお言葉に「飛んでいるのはほとんどオスです」というのがあったが、「ほとんど」というのを数字でいうと何%なのか、教えてほしいなと思った。というのは、私のイケナイ観測によると(イケナイ観測というのは、近寄ってきたホタルを捕まえてオスかメスか調べてしまうという方法。これは皆さん、イケナイのでしないでネ。ムフフ) 案外メスも飛んでいるからです。確かに、本にもメスはあまり飛ばないと書いてあってその通りなのですが、実際に捕まえてみるとメスも想像以上に多いことに気がつきます。団体でそれをするといっぺんにその地域のホタルは激減するので私もグループを連れて行くときはやらせませんが、家族を1組ぐらいご案内するときは子供にそれをやらせる場合もあります。やっぱりホントのことを知るには時には捕まえたりしないといけません。ここらあたりの駆け引きやタイミングが難しいのですけどね。
 こんなことを書いてしまう私の日記を「どうもマナーをしらないヤツだ」と思って読んでいるホタル愛好家もいるのでしょうが、素直にすみません、と謝っておきます。もっとも、愛好家に謝っても仕方がないので、ホタルに謝らなくっちゃね。ゴメンねホタル君。仮に捕まえてもすぐ放すから許してネ。
 もっとも馴れてくると、飛んでる状態でもオスかメスか判別できることがあります。私は最終的にその達人になればいいのですが、やっぱり子供達にはね、見せてあげたい。
■6月19日(月)
・いや〜、いましたね〜♪ オオムラサキセンター。東京では真夏日だという日中。甲府も暑かったらしい。八ケ岳も梅雨の中休みで好天。こんな日は絶対出るという教科書通りの夜だった。
 ホタルを見にわざわざ来てくださった方をご案内した甲斐があった。ホタルよ今夜も有難う。
・ゲンジの乱舞。立体的に舞うホタルの真ん中にいて、「私達は幸せでした〜」の世界。犬をノーリードで散歩させている家族連れがいたのにはちょっと違和感があったが、ホタルに免じて許した。高校生らしきアベックが二組いた。君たち早く帰りなさいね、ここらは近頃ぶっそうだ、と説教しようと思ったが、これもホタルに免じて許した。
・急に心が豊かになってしまったようなホタルの威力。やっぱりホタルは精神衛生にも良いようだ。ストレスの多い方々に是非見ていただきたい。
・星もよく出ていた。北斗七星が真上。白鳥座もおでまし、サソリも尻尾まで見えて、文句無し。
・「ホタルは星垂れるから由来したという説もあるのです」なんて定番の説明をしていたら、心きいたるホタル君が1匹、垂直に舞い上がり夜空へ消えて星になった。お客様もウワ〜星になったと喜んでくださって、もうほんとに今夜のホタルはタイミングよく演じてくれた♪
・ホタルを星空の下でみると本当に流れ星にみえたり、星が落ちたかと思われることもあり実に幻想的。しかも今日はホントの流れ星にも出会ってしまい、至福の時を過ごした。
・その足でホタル公園にも出向いた。21時を廻ってしまったからかやや数は少ないがそれでも川の上を悠々と舞う姿や木々の間を飛び惑う姿に出会い満足。葉っぱの上の劇場をお客様に少し説明。ホタルの様々な見方を提案すると歩かずに一所に立ち止まってじっくり見て下さる。
・今日は三脚を立ててホタルの撮影に挑戦しているオジサンに出合った。「ホタルの撮影は難しいよ」なんていいながらのんびりと時間を楽しんでおられる。いいね。そういう姿。シャッターを開放にしている時に少し懐中電灯であたりを照らし出すと、背景まで写ってなかなか見ごたえのある出来上がりになるのだそうだが、丁度懐中電灯で照らしているときに公園の監視員らしき人が来て「懐中電灯でホタルを照らさないように」と注意されたのだとか。へ〜、この公園には監視員がいるんだ。ふ〜ん、何を監視しているのだろうか。そういうマナーや、ホタルを取って行く様な客を注意しているのだろうか。
 私も最近はホタルの気持ちが分かるようになってしまったので(ホントかよ?)、この日記を始めた初期のように懐中電灯をチカチカさせてホタルを呼び寄せるようなことはしなくなった。人がそれをやっていると怒りたくなるが、自分もやっていたことを思い出してじっと我慢している。 あまりヒドイと「まぶしいからやめてください」と注意しますけどね。
 監視員氏はカメラマン氏に「ホタルに悪い影響を及ぼすから光をあててはいけない」と言ったそうだが、ホントにそうだろうか?どういう悪い影響があるのだろうか(と、ホントは私もその説に賛成なのだが、あえて疑問を呈しておく。なぜならここの公園は懐中電灯どころではないひどい光害にさらされているからだ。)
 公園のまん前のグランドでナイター照明をガンガンつけて、公園内をくまなく照らし出しているあの光。あれは一体どうしてくれるのでせう。監視員氏がホンキで注意し改善すべきはあのナイター照明ではないのだろうか。「あれは仕方がない」でいいの?簡単な解決策があるんですけどね。川岸に木を植えればいい。実に簡単。なのにやらないのはどうして?
 で、話を戻すと、ホタルに懐中電灯をチカチカ当てるのは他の人に迷惑だから当ててはいけないのであって、ホタルに迷惑だから、なんていう偽善的な説明をしてはいけません。
 まあ確かにホタルにも迷惑なのだろうがそれよりはるかに他のヒトに迷惑です。もしヒトに注意したいのなら「他の人の迷惑になるから」「光がウルサイから」「まぶしいから」と、はっきりした事実を言うべきで しょうネ。ホタルにとってどの程度迷惑なのかは実際のところはホタルに聞いてみないと分かりませんから。
 自然観察で第一に注意しなければいけないのは「他のヒトに迷惑になる行為」です。「その生物に迷惑になる行為」は二番目の注意事項です。なぜなら「自然観察にでかける」こと自体、もうその生物の迷惑になっているのですから、「その生物に迷惑をかけない」 ことを優先するなら観察になどでかけなければいいのです。
 他のヒトが不愉快になったり、迷惑を感じるようなことをしなければ、自然にその生物にも(少しは)迷惑をかけないですむ行動になっているハズ。そしてそういう行動基準こそ子供にも分別の無い大人にも分かりやすい基準です。
 お、そうだ、ここでちょっと受け売りを(^^;)ゞ
 ある講習会で講師が言った言葉「自然観察ではマナーとエチケットを守りましょう」
 で、「マナーとエチケットを分かりやすい日本語で説明しなさい」
 いやはや、いろんな答えがでましたよ、どうですか皆さん、分かりますか?
 講師の正解は実に簡潔。
 「マナーは行儀作法、エチケットは礼儀作法」だとさ、いや御見事。私は拍手しちゃいました。
 まずはその人が他人の中でヒトとして正しい作法で振舞えるか、が大事なのですね。
・え〜と何の話だっけか?まいいいや、今日は随分長くなってしまった。もうやめて寝よう。ともかく皆様、オオムラキセンターか秋葉ホタル公園にお出かけ下さい。ホタルが楽しめます。
6月16日(金)
・シーズンいよいよ開幕です。
 雨続きでなかなか出かけられない日が続いた。今日はひさびさの晴れ間。甲府方面は30度を超えているらしい。これは絶対だとでかけたオオムラサキセンターには約60匹、秋葉ホタル公園には約30匹のゲンジが舞っていた。
 ちらほら人出もあって、いよいよシーズンに突入の感。秋葉公園で母親と小学生の女の子の二人連れが随分長い間観賞していたのが微笑ましい光景だった。なにか研究しているようでもあった。又、私と入れ違いにカメラの機材らしきものを担いだ男性が入っていったので、きっとホタルの写真でも撮るのだろう。オオムラサキセンターには遊歩道の上に一人ポツンと座って観賞している男性がいて、彼も随分長い時間観賞していた。ホタルを時間を掛けてたっぷり見てくれる人を見るのはなんだかとても嬉しい。私も何か飲み物でも持ってきてゆっくりホタル見物したいが、それはホタル前線が我が家前まで上がって来てからにしよう。我が家前なら酒が飲める♪ たとえ酒を飲みながらの観賞でも、ホタルは花見と違って浮かれることはありません。
 今日は葉っぱの上の駆け引きをしばらく眺めていた。恋は成就しなかった。
 葉っぱにとまっていたメスのそばにオスが舞い降りた。しばらくやわらかなフラッシュ発光を繰り返しウロウロしていた。メスも時折やわらかなフラッシュ発行を繰り返しながらどうやら相手を見極めているようす。オスはジリジリと近づいて少し光を暗めにして、持久戦に入った。
 メスも光を暗くして、オスの様子を伺っている。だいぶ時間がたったころ、思い切ったようにオスがフラッシュ発光をさせると、メスもフラッシュ発光を返すのだが、どうやらそれは「あんたなんか嫌いよ光線」であったようだ。オスはあきらめきれず弱弱しいフラッシュ発光を繰り返しながらメスの周囲を幾つ戻りつしている。そんなまどろっこしい様子を見ていたか、他のオスがス〜イと飛んでその葉っぱの上に舞い降りた。ライバル登場である。
 どうなることやらと見ていると、しばらくは3匹によるフラッシュ発光の競演。その後オス同士のフラッシュ発光合戦となって、もともといたオスの方がスーッとどこかへ飛び立っていってしまった。フフフ、負けたな。可愛そうに。だが仕方がない、自然界は弱肉強食、それはホタルの世界にも当てはまるのだ。
 しかし、後から来たオスもしばらくフラッシュ発光を繰り返しメスとの接近を試みたが失敗。哀れにもしばらくしてどこかに追い返されたのである。
 気高きメスは2匹のオスの求婚を跳ね除けてしまった。何を基準に選択しているのだろうか。それより、自然界では気高くあっていいのだろうか? 気高くあるより子孫を残すことの方が大事なのではないだろうか。オスならだれでもいいわ、というのはやっぱりこの世に生きている1匹のメスとして、品のない行動なのだろうか。
 ホタルはオスもメスもこの世に生まれてたった1回の交尾であるらしい。誰でも良いという訳にはいかず、メスはなるべく強そうなオスを本能で選り分けているのかもしれない。
 ところで大工〆橋には1匹だった。
 
■6月10日(土)
・朝、オオムラサキセンターより連絡アリ。今晩のホタル観察会は中止とのこと。仕方ないですね。私は昨晩ホタルを確認したのだがたったの3匹。これでは「観察会」という訳にはいかない。今日は40名ばかり引き連れていく予定だったので、ホタル公園のほうへ行くことにした。今のところホタル公園の方が見られる確率が高い。
・ホタル公園ではふわふわ飛んでいるのを含めて4〜5匹確認。これは昨日より少ない。昼間良い天気で暖かかったのにどうしたのだろうか、もう少し出るかと思った。水底を覗いたらカワニナが一匹もいなかったが、これも一体どうしたのだろう?
・東京から来てくれた親子連れ40名。ホタルの10倍である。1匹の草むらのホタルを見るのも順番待ちで大変だ。が、始めてみる方が多く、一応の満足はあったようで、メデタシメデタシ。
・さかんにカエルの声が夜の空に響いている。これがコオロギの声に変わるまで(例年なら)ホタルの季節は続く。果たして今年は?
■6月9日(金)
・ひさしぶりに肌寒くない夜だったので、これは出る予感。やっぱりいたいた。オオムラサキセンターの水車の奥の森の方に3匹。ココで見る今シーズン最初のホタルだ。
・川にはまだ出ていない。
・ホタル公園にも同じく。小さな水路の方には出ているが、川の方には出ていない。水温が関係あると思うが果たして同だろうか・・。
・今日はホタル公園は7〜8匹。川の上をゆうゆうと飛んでいるヤツもいて、そろそろ本格的なシーズン開幕の予感。
■6月8日(木) 曇り時々雨
・相変わらず同じような天気。夜外へ出ると肌寒い。すっかり梅雨に入ってしまったようだ。
・オオムラサキセンターに問い合わせてみたら、やはり今年はホタルをまだ確認していないという。例年よりかなり遅れているようだ。冬から春にかけての気候が何かマズかったのかとも思うが、国蝶オオムラサキの生育は例年通りというのだから、分からないものだ。一口に昆虫といっても気候の何が良いのか悪いのか、かなり違うのだろう。
・念のためにオオムラサキ公園へ行って見た。やはりいなかった。こう寒くてしかも小雨が降っていたのでは無理も無い。(関係ないが、ここの駐車場は夜だというのに必ず数台車が停まっていて、何台かは車中に人がいる。一体何をやっているんだろうか? 夜の園内はちっとも怖くないがそういう駐車場が不気味)
・秋田の秋葉ホタル公園へ。ここは昨日2匹確認している。いたいた、昨日と同じところにメスがいた。他には見当たらない。ここもおそらくまだ本格的な羽化は行われていないようだ・・・。とするとこのメスは一体どうしたことだろう。本の記述にもし間違いがないとすれば、このメスは異端児である。研究者を悩ますメスだ。
・しかし、マジマジと見るとほんとにデカイ。みなさんはゲンジボタルのメスを間近で見つめたことがあるだろうか。光っているから可愛いので、もしホタルと知らずに昼間見れば、虫嫌いの男だったらつまみ出すかひねりつぶすだろう。女だったらギャッと言って逃げ出すに違いない。今日いたのは私の小指のツメ以上の長さがあった。約1.7センチというところだ。
 こういうのが、シーズンに先駆けて1匹、いるのである。なかなか想像の翼を広げさせてくれる光景ではありませんか。来るべきホタルシーズンに先駆けて舞い降りた全てのホタル達の聖母のようだ。女王蜂に対して女王蛍、とい言ってもいいのかもしれない。
 昨晩はオスも1匹いたが、さてはこの2匹は既に夫婦なのだろうか。するとホタル創世記のアダムとイブとみたてても良いか。イザナミとイザナギか。
・なんてバカなこと考えてないで、早々に帰ることにした。天候もさることながら月の状況も悪過ぎる。四日後が満月。半月を過ぎると空は俄然明るくなってくる。多少雨が降っていようが、雲で空が覆われようが、月光は地上を照らし出す。21時を過ぎているのに懐中電灯が不要だ。公園の端から端まで見わたせてしまうくらい明るい。こんなに明るいのでは蛍は出てこない。
・そこで、私のホタル予想。キーワードは満月と新月。
 満月が12日、蛍の活動時間は20:00〜21:00 月の出は毎日約1時間ずつ遅くなる(立待月、居待月、寝待月というが如く)。そうすると、6/15には20時の空は真っ暗となる計算。天気予報ではその頃の気温は平年並み、つまり最近のような肌寒さではなさそうだから、蛍は元気に世に出てくるだろう。で、新月が26日だから、今月の後半はたっぷり暗闇の中の蛍が楽しめそうだ。
 観光客の為に言えば、17日の土曜日には間違いなく沢山の蛍が見られます。今週の土曜日は危険。
・で、我が住む所はセンターと標高差約300mあるので、ホタル前線は次第に垂直移動して、我が家前には7月頃到着となる。最初にゲンジが発生し、次にヘイケが世を謳歌する。で、彼らが滅びるのが8月上旬という具合。
 このように当地のホタルシーズンは異常に長いのです。まだホタルが発生しないからといってあせることはありません。ゆっくりこの時期を楽しみましょう。
・で、宿題が出来た。発生が遅い年は、その分滅亡も遅いのか?
 
■6月7日(水) 
・昨日と同じような天気。期待しないで出かけたが、いたいたいた♪
ホタル公園に2匹。思わず話しかけてしまった。「おい、元気出せよ」。というのは、まるで弱弱しい光を放つ源氏のオスだったから。あ〜やっぱり最初に出てきたオスは、周囲にメスはおろか仲間のオスも少ないから寂しいんだな、と思った。
が、次に見た光は大きかった。オッ、こっちのオスは元気じゃん、と近寄ってみると、なんとメスだったではありませんか!?
え?もうメスもでているの? しかもさっきのオスよりかなり大きいぞ。いったいどうしたのだろう。あ、そうだそうだ、蛍はメスの方が大きかったんだ。だめだなあ1年ぶりに見る蛍について、もういろんなコトを忘れている。
・ソウなんです皆様、昆虫はだいたいオスよりもメスの方が体が大きいのです。よく知られているのはバッタですね。トノサマバッタといえば緑色で堂々とした体躯を思い出す方も多いでしょう、アレはメスなのです。オスはメスより一回り小さくて大変ジミであります。その小さくてジミなオスがメスの上に飛び乗って交尾をしている姿が、よく写真に撮られていますネ。なんとなく男として恥ずかしい姿であります。なんてことはどうでもよく、ここは蛍の話をするところだった。
・で、もうメスが出ているのか、という驚きの理由は昨日の日記に書いた内容と現実が違うからなのだ。やっぱり現実は本に書いてある定石通りには運ばないのだね、何事も。
 もっとも、そういい切れる確証も無い。今シーズンのホタル観察は昨日からはじめたばかりなので、もしかしたらもう1週間も前からホタルは出ていたのかもしれない。昨日見えなかったのはたまたまということもあり得る。
・何事もそうだと決め付けるにはあらゆる角度からの実証が必要だ。が、私はそこまで追及する学徒ではないので、いい加減なところで、あとは推理を楽しむことにしている。推理が間違っていてもよし。推理し想像すること自体が趣味なのだから仕方がない。
・ところで、ゲンジホタルの離陸について今日は発見してしまった。みつけたホタルの雌雄を確認するために草を折って、そいつで、草むらのホタルにちょっかいをだして、ひっくりかえそうとした。腹をみれば雌雄が分かるからだ。
 ところがホタルは私が差し出した草の茎を這い登ってきてなんと私の親指の上に♪ いやあ、実にフレンドリーな蛍であることよ、と喜んで、親指をそっと自分の目の前に近づけたら、スイと飛んでいってしまった。きっと鼻息でもかかったのだろう。彼らは熱に弱い。
 で、その飛び方だが、このときはほぼ垂直に上に逃げた。まるで螺旋を描きながらゆらゆらと上っていくのだった。カエデのタネがくるくる回りながら落ちてくるが、あのイメージを上に向ける、といったらいいのか・・・。彼らは安定飛行に入ると一直線に上でも横でも物凄い勢いで飛ぶことが出来るが、離陸直後の飛び方は、まるでフラフラしながら螺旋状に上っていくのだった。
 これはきっと羽の構造にあると思われるのだが、未確認。
昨年は「ホタルとの会話」をテーマにしたが、今年は「ホタルの飛行方法」をテーマに見物しようかな。
 
■6月6日(火) 曇り時々雨&雷
・夕方虹が出た。雷も鳴っている。稲光もあった。雨はやんだが雲が多い、なのに空は明るい。
・こんな変な空模様の時は何か起こるかもしれない、とホタル観察に出かけることにした。私の経験則ではホタルは稲光に反応する。
・さて今晩ホタルに会えれば1年ぶりの再会だ、と期待してでかけたが会えなかった。廻ったのはオオムラサキセンターと秋田ホタル公園、大工〆橋の三ヶ所。どこもカラ振りだ。やっぱりこんな肌寒い夜は無理か。
・しかし今日はもしホタル君たちに出会えたら、彼らに何と言おうか迷っていたので、会えなくて良かったのかもしれない。というのは、シーズン最初に出会うホタル君たちには実に気の毒な運命が待っている、ということを知ってしまったのだった。 本に書いてあった。
・ホタルに限らず昆虫の多くが、最初に成虫となって地上に現れるのは「オス」だけであるそうな・・・。何故か?近親交配を避けるためである。上手く出来ているものだ。
・ホタルのオスの平均寿命は6日、メスは11日。最初のオスが絶滅した頃メスが出てくる仕組みとなっている。その頃には、違う母親から生まれたオスが世に出ているので、メスはめでたく結婚が出来る。あとはその繰り返しだ。したがって、季節の一番最初に出てきたオスは交尾する相手もなく、ただ飛び回っているだけなのだった。これはどう考えても不条理というか、カワイソウというか、過酷な運命というか、実に哀れなオス達であると思うのである。なので、今日もしホタルに出あったら、何か慰めの言葉でも掛けてやろうと、思っていたが、実はまだその言葉が見つからないでいたのだった。
 ところで、ということは、シーズン最後に羽化したメスは、卵を産んで、オスに見取られずに死んでいくことになる。毎年ホタル観察をしているが、終盤の頃のホタルの光がどうも 弱弱しいといつも感じていた。それは全てメスの光でありしかも、 異性の絶滅した、滅び行くのみの世代の光であるからなのだった。もっともシーズン真っ最中に死んでいったって誰からも見取られはしないだろうけどネ。
・明日もでかけるが、ホタル君たちがいたら「幸せだなあ君達は、余計なことを考えないで人生を終われる」とでも語りかけてやるとするか・・・。

戻る