2003年 ある日の日記より 抜粋
7/4(金)  少し涼しい夜 かみそりのような月が霞がかって空は異様なム−ド。

ホタルは英語でファイヤ−フライというのだそうです。フライは蠅のことなので「火の蠅」!!どうもロマンチックでないですね(~_~;) もっとも英語ではあまり昆虫を細かく区別する言葉はないそうで、例えばスズムシやトノサマバッタやマツムシなどはすべてグラスホッパ−というらしい。「草を跳ね回るヤツ」という意味なのだろうか。

昆虫の声や姿を聞き分けたり見分けたりするのは日本人特有の感性なのでしょうかね。そういえば雨を表現する言葉が(時雨、夕立、春雨、等)何十(何百?)もある日本語は世界にもあまりないそうです。もっともある南の島の国には夕日が落ちる時の空の色を表現する言葉が何十(何百だったかな・・)もあるそうだから、何に敏感かはその国の様々な事情によるのでしょう。

さて、本日はアメリカ人ご家族をご案内して付近を散歩してきました。「ソ−キュ−ト」という言葉が嬉しい(~_~;)

4歳の男の子が蛍を「チェリ−ボンボン!」といって喜んでいる。どうして蛍がチェリ−ボンボンなのかわからないが彼には「ソ−キュ−ト」なものは「チェリ−ボンボン」と結びついているのかもしれない(~_~;)

とはいうものの今晩は少し涼しくて、30分見て廻って4〜5匹しかいなかった。いずれも明るい蛍で、遠くにいるのにはっきり見えることに驚かれていました。

一匹叢で光っているので近づいて観察。そのうちス−イと飛び上って逃げていったが、懐中電灯を点滅させると円を描いて帰ってきた。しかし彼らの飛翔能力は観察するかぎり1分ともたない。木の葉につかまりたくてしょうがない様子である。しばらく私達の周りにいてくれたかと思うと、ふいに近くの木や叢めざして飛んでいってしまい、姿を隠す。

近くまで来た時に今日こそ羽音を確認してやろうと思うのだが、まだ果たさず。蚊でさえブ〜ンとうるさいのに、どうして蛍は静かなのか。熱くない光とともに音のしない飛翔も謎である。

また、蛍狩りという言葉が示すように、蛍は人の手の届く辺りを飛翔する。特にヘイケボタルがそうである。彼らは水田の上を稲穂すれすれに飛んで、また稲穂の間に隠れる。時に上空高く舞い上がるヤツもいる。極稀に夜空の星にまぎれるほど上空に行くヤツもいる。そういうときは見ている人たちから一斉に歓声があがる。ホタルは「星垂れる」から来ているという説もあるのが頷ける。ホタル見学の一番の見せ場である。しかしほとんどはゆらゆらと水平飛行を繰り返す。

それは彼らの飛翔能力に理由があると私はみているのだが、考えてみればカブトムシもテントウムシも、飛ぶには飛ぶが、飛翔能力という点では他の昆虫にまるでかなわない。背中の甲冑が割れて羽が出るのだが、ホタルもそういう昆虫の仲間なのだろう。ホタルに甲冑はないが、背中が割れて羽根になる理屈は同じだ。そういう構造では力学的に飛翔能力は低下せざるを得ない、ということか。

上のようなことは本でも調べればすぐわかることなのかもしれないし、まるで間違っていることをかいているかもしれないのだが、私のホタルに関する興味は「想像して楽しむ」というところにあるので、事実誤認があっても許されよm(__)m どうしても「それは違うぞ」と言いたい人はメ−ル下さい。

ともあれ、今日も、すくない蛍ながら充分楽しんだ晩でありました。

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